このコーナーでは、自社工場でのふとん製造工程をご紹介させていただきます。
弊社工場は、鶴岡市郊外に位置し、東に月山、北に鳥海山を望み、田舎ならではの田園風景広がるのどかな場所にございます(こんなところです)。工場作業は5人体制と少数ですが、製綿作業から仕立て作業まで、熟練された職人が日々こつこつと真心込めてプロの仕事をしております。
初代創業当時のわた打ち作業は、全部手作業で、弓を使用していたとの事です。ふとんを作るのも当然手作りでした。現在、わた打ち作業は機械、側生地縫製はミシンになりましたが、ふとんの仕立てだけは今もなお、手づくりでやっております。
効率化を図るために、ふとん仕立ての機械導入も考えましたが、『機械で作ったふとん』と『手作りのふとん』では仕上がりが、比べ物になりません。手間ひまかけてこその綿ふとんですから、当店ではあえて手づくりにこだわっています。
人の考えは十人十色、どんなふとんがお好みかはその人しだいですから、『絶対に綿ふとんがいいですよ』とは言いません。『綿ふとんが好き』『綿ふとんってなんか良さそう』と思われた方は、是非とも当店に仕立てさせてください。疑問、質問、お気軽にお寄せください。
1.原綿(原材料) 2.製綿作業



左の写真が、まだ製綿されていない原材料の綿花です。写真はインド産(アッサム地方)の綿花で、弾力性があり特に敷きふとんには最適です。当店ではほかにインド産とメキシコ産のハイグレードな綿花を使用しています。 いわゆる『わた打ち』作業です。新わたの製綿と古わたの打ち直しに使われる機械は、当店では2タイプ設備しております。オゾン処理装置(防ダニ・防カビ・殺菌・脱臭)により、ふとんに一番重要な中わたは清潔で安心です。
3.側生地の縫製 4.わた入れ作業1
ミシンでの縫製になります。生地の縫製はそう簡単にできるものではないのです。まっすぐの直線縫いがいちばん難しいのです。商品の出来上がりに左右されますから、少しでも曲がっていたらやり直しとなります。 製綿されたわたを一枚一枚『慎重』かつ『丁寧』に並べていきます。完成品の良し悪しはわた入れ作業に有りますから細心の注意を払いながらの作業となります。腰にあたる部分を少し厚めにするのがポイントです。
.5.わた入れ作業2 6.和綴じ作業1
並べ終わったわたを側生地に挿入する作業です。わたを並べる際には側生地が裏返しの状態ですので、わたをくずさないように、かつ生地をいためないように表に返します。力の加減とコツが必要になります。 わた入れが終わったらいよいよ仕立て作業です。まずはじめに、わたの挿入口を一針一針丁寧に縫っていきます。手縫いですから根気が必要な作業になります。糸目が均一になるように仕上げていきます。
7.和綴じ作業2 8.完成
さーいよいよ完成間近です。中わたが、ずれないようにするために一箇所一箇所綴じていきます。ふとんの厚みとの兼ね合いがありますから糸の綴じ方にも力加減が必要です。綴じ方にも均一性が必要不可欠となります。 一枚のふとんを作るのにわた入れ作業から綴じて完成するまでは、一人の職人が真心込めて責任を持って手づくりいたしております。特殊サイズほかどのようなご要望にもできる限りお答えいたします。